自分の家財や原状回復のために必要

2017年06月03日
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アパートなどを利用するとき、保険に入るように言われます。失火責任を問われたときのためと考えがちですが、実はそうではありません。自分の他、他人が出した火によって損失が生じた時、それを補償してもらうための保険になります。

重大な過失で無ければ責任は問われない

2軒並んでいる住宅で火災があり、その火が隣に移ってしまう場合があります。そして両方の住宅が焼けてしまいました。この時、火をもらった方は発生源となった隣に損害賠償を請求できるかです。この時は、失火責任法に基づいて損害賠償すべきかどうかが決まります。

重大な過失が無ければ、損害賠償の必要はありません。この法律があるため、自分が火を出さなくても加入しておく必要があります。賃貸で火災保険に入る意味としては、他人が出した火災で自分に損が出た時の補償をしてもらうためと考えると良いでしょう。

過失なく自分自身で火災を出したからと言って、大家などに損害賠償請求されるわけではありません。

いくらの補償を受けられるようにするか

火災保険に加入するとき、建物と家財の補償分で加入をします。どちらかしか入っていない場合は、一方しか補償されないことになるので注意が必要になります。では、どれくらいの補償額で加入をするかです。この保険の場合、損害以上の補償がされるわけではありません。

ですから、無駄に補償額を大きくしても、その一部しか受けられないこともあります。無駄が出てしまう可能性があります。賃貸の時は、原状回復費用と自分の資産分の家財が補償できるタイプに加入しておくと良いでしょう。

それほど家財がないのであれば、家財分は入る必要はありません。自分の部屋が燃えてしまったとき、元に戻すのにどれくらいかかるかを見積もっておきます。

大家が決める保険に入らないといけないか

賃貸の契約をするとき、必ず火災保険に入らないといけないと契約書に書かれていることがあります。この内容は一般的な内容なので、無効にはなりません。この時、大家から所定の保険会社のパンフレットなどを見せられることがあります。

加入すれば自分で払っていくことになるので、同じ保険であればできるだけ安いところの方がいいと考えるでしょう。どの保険会社を利用するかは借主の自由となっています。

ですから、必ずしも大家が勧める保険に加入する必要はありません。大家も、保険会社から入居があったときに勧めるよう言われているだけで、特にメリットなどはないでしょう。契約の前までに、安い保険の会社を探しておきましょう。

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